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一次・二次創作を扱っています。現在ネギま!×Fate「夢破れし英雄」連載中。

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夢破れし英雄  第19話


「狩人エミヤ」



 その手紙が届いたのは、丁度エヴァンジェリンが約束を守るかどうか、ネギとの戦いを見守った夜の翌日だった。
 今日は学園長から別件の依頼が入っているから、店も開ける事ができない。
 昨日の晩は戦いを見守っていたせいで、下拵えもできていないし、丁度いいと言えば丁度いいのだが。
 ともかく、割と暇だった昼、そのネカネからの手紙を見ることにしたのだが。
『お久しぶりです、エミヤさん。先日の魔法―(中略)―ところで本題ですが、昔ネギが助けたというおこじょ妖精が脱走したみたいで、どうやら麻帆良に向かったようなんです。そのおこじょ妖精、下着泥棒二千枚の罪状で捕まっていたんですけれど…どうも、ネギのペットになって罪から逃れようとしているらしいのです。ですから、できれば暇を見つけて探して頂けると…』
 という所で再生をうち切った。
 ネカネの手紙はいつも最初と最後が長い。早送りして本題を聞かないと、小一時間ビデオレターを見るハメになる。
 さて、しかし今回の手紙は中々興味深い。
 フフフ、この私が居る地に、下着ドロが逃げ込むだと?余程死にたいらしい。
 まずは既に潜伏しているのか、確認しなければ。
 どうせ不法侵入だから、エヴァンジェリンの探知に引っかかっているだろう。
『何だ貴様、授業中に』
「いや、この電話に出れる時点でどうせサボリだろう?」
『いいや、今は仕事中だ。貴様の方こそ店はどうした』
「君の返答次第では休店だ。学園結界に何らかの反応がなかったか?ケット・シー程度だと思うのだが」
『ああ、あった。しかし何故それを貴様が知っている?』
「私の情報源も一つというわけじゃない。どうせ君もソレを追うのだろう?共同戦線を張らないか?」
『まあ構わんが。ならば、取りあえず私は女子中等部周辺から始める。貴様は?』
「そうだな。世界樹周辺半径4キロ圏内を確認しよう」
『えらく具体的だが、まあいい。見つかったら連絡だ。いいな?』
「当然。そちらも頼む。ついでに、見つけた場合は引き渡してくれると有難いのだが」
『爺に渡す前に、か?』
「ああ」
『何を企んでいるかは知らんが、私に害はないだろうな?』
「さあ?私も詳しい事は知らないからな」
『チッ、いい加減な奴め』
 そこでブツッと電話は切れた。
 共同戦線が張れただけでも儲けものか。
 俺は素早く身支度を整え、世界樹に急ぐ。
 さて、ネギの知り合いだか何だか知らないが、この麻帆良に逃げ込んできた事、後悔させてやる。
 









 シュッ、ダダダダダッ。
 雨のように、包丁が降り注ぐ。
 しかし、それは忌々しい事に一本も当たらなかった。
「あ、あああ危ねえっ!?何しやがる!」
「いやなに。四肢を縫いとめて捕縛しようかと」
「……あの、つかぬ事をお伺いしますが、どちら様で?」
「ネカネと懇意にしている者、と言えば分かるだろう?」
「ひいぃぃぃっ、ば、バレてるっ!?」
「逃がさんぞっ」
 ここは幸い森の中。魔術を使ってもバレる危険性は少ない。
 殆ど魔力を消費しない市販包丁を投影しまくって性犯罪者を追い詰める。
 だが、予想以上にすばしっこい。
 ただ我武者羅に逃げているだけなのに、よほどの幸運値を持っているのか、まるで矢避けの加護でも受けてるんじゃないかと思える程だ。
 そしてマズイ事に、このまま行くと森を抜ける。となると、投影などの魔術一般は使わず、素の身体能力のみで捕縛しなくてはならない。
 あの白イタチもそれが分かっているのだろう。
 およそ最短の道筋で森を抜けやがった。
「チッ」
 士郎は心の限り舌打ちをする。
 対するカモの方は野生に帰ったかの如くスピードを増していた。
 千里眼で半径2キロにこちらを向いている視線がない事を確認した後、最近モノになりつつある瞬動で一気に接近した。
「げぇっ!」
「これで、チェックだ!」
 腕を伸ばし、握り潰さんとばかりに捕まえようとした時、唐突に白い影が消えた。
「な!?」
 そこは排水溝。コンマ数秒の差で、不法侵入兼下着ドロのオコジョ妖精(前科アリ)は狩人エミヤの追跡を逃れきった。
「くそ、麻帆良の排水溝は増改築を繰り返し過ぎたせいで図書館島並みの複雑さだしな…。しかもあの大きさ、人間では通れないルートを使ってくるか…」
 そこで士郎はピンと閃いた。
 そう、人間には通れないのなら、人間でない者に探索を頼めばいいではないか。
 俺は早速、今日も我が店のカウンターに陣取っているであろう、一人の幽霊の下へ向かった。










「士郎さーんっ」
「ん、明日菜か?」
 店へと急ぐ道の中で、走ってくる明日菜に声を掛けられた。
「ネギ、見なかった!?」
「いや見てないが…」
 相当なスピードで走っていたにも関わらず、息も切らさず問いかける。
 明日菜の脚力は、タガが外れた場合に限りオリンピック選手クラスだ。そして今そのスピードが出ていると言う事は、何かあったという事だろう。
「何かあったのか?」
「その、ネギが突然いなくなっちゃって。何か昨日エヴァちゃんに襲われたらしいからもしかしたら…」
「いや、それはない。エヴァンジェリンは昼間は無力だよ。それに、昨日戦闘したのなら次の満月までは動かないだろう」
「へ…?士郎さん、エヴァちゃんの事知ってるの?」
「それは、彼女の正体か?」
「え、うん。ネギが何か吸血鬼だとか言ってたんだけど」
「ああ。その通り、彼女は真祖の吸血鬼だ」
「私、その辺全然分からないんだけど、説明してくれない?士郎さん」
「まあ構わないが…今からか?」
「ネギは大丈夫なんでしょ?」
「まあ、そうだな。ならまあ、いいか」
 そもそも、相坂に頼むにしても、そうとう拝み倒さないと無理そうだしな。
 幽霊であっても、いや幽霊だからこそ、薄暗い排水管を探索なんざしたくないだろうし。
 いいアイデアだと思ったが、穴だらけだったか。
「なら、店で話そう。茶ぐらい出してやる」
「わ、ありがと。士郎さんの淹れる紅茶って飲んでみたかったんだ」
「そう言えば、いつもは賄いだけか。でも、ラテは飲んだ事あったよな?」
「うん。でもパーティーの時はジュースだったし。ケーキは食べたけど」
 店はここから近い。一分もかからないだろう。
 テクテク歩く明日菜の歩調に合わせ、一分弱の道のりを歩いた。





「まあ、普通ならネギ程度が勝てる相手じゃないな」
「そうなの?」
「それはそうだ。エヴァンジェリンは最強の魔法使いを自称するだけあってその力は絶大だ。と、言っても封印されてるんだがな」
「封印?」
「エヴァンジェリンは過去、600万$の賞金首だった。何の処置もせず学園に滞在、というわけにもいかないさ」
「ならさ、具体的に封印ってどんな感じなの?」
「今エヴァンジェリンにかかっている封印、というか呪いは二つある。エヴァンジェリンの魔力を封じている学園結界。それと、エヴァンジェリンをこの地に留めている登校地獄という呪い」
「ははは、呪いなんてものもあるんだ…」
 まあ確かに、今まで普通の中学生をやってきた明日菜には苦笑して誤魔化す事しかできない話かもしれない。
「まあ、呪いと言っても相手を殺すような類じゃないさ。相手に特定の制約をつける…言わば、鎖で繋いでおくというものだ」
「それは、昔エヴァちゃんが悪い事したからって事?」
「まあ、そうなるな。彼女は既にこの学園は15年目だ。男女共学と女子校を行ったり来たりしながら、呪いのせいで卒業もできないでいる」
「ええっ!?じゃあ何、エヴァちゃん何歳なのよ?」
「私が知っている限りでは、600歳前後のはずだ。本人に確認したわけじゃないから、事実かは分からないが」
「ろ、ろっぴゃくさい…」
「それこそが彼女の強さの源とも言える。600年の弛まぬ鍛練というのは、人間が創造できるものではない。彼女の場合敵が多かったからな。今生きているというだけで、どれだけの修羅場を掻い潜ってきたかは分かるというものだ」
「だから、ネギに勝ち目はないってコト?」
「そう言う事だ。たかだか10年も生きていない子供が、60倍の経験を持つ相手に敵うはずもない。如何に封印があるとしても、な」
「え?でも、エヴァちゃん魔法使えないんじゃ?」
「いや、魔法が使えないという程じゃないさ。今現在のエヴァンジェリンの状態は、私の目算だと本来の力の0.1%以下。人間で例えるのなら、常に1tの重しを付けているようなものだな」
「それでも強いって、どんだけ強いのよ!?」
「だからこその“最強の魔法使い”という称号だよ。そもそも不死者だからな。下手に倒すと復活した時が怖い」
「それって、ホントどうしようもないんじゃ…」
 実際の所、もしも封印が解けた場合、エヴァンジェリンを物理的に滅ぼせるのは学園で俺だけかもしれない。
 アルは地下から出て来れないし、タカミチでは力が足りなさすぎる。学園長の真の実力は知らないが、エヴァンジェリン以上という事はないだろう。
 だが、『不死』を“殺せる”俺ならば、先手さえ取れれば必ず倒せる。
「しかし、滅ぼす手段がないわけではない。ただ、それは人一人の命を確実に奪うという事だ。ネギにはまだそんな事をして欲しくはないな」
「そりゃ、人殺しなんて冗談じゃないわよ。でも、今ネギも相当まいってるから…」
「しかし、エヴァンジェリンに限らずネギを狙う者は多い。それらを破る力をつけるしか、ネギが生きる道はない」
「え…?それ、どういう事?」
「何故、エヴァンジェリンはネギを襲うと思う?」
「え、そりゃ…あれ、何で?」
「ネギの父親は、サウザンドマスターと呼ばれる英雄だった。だが、英雄というのは結局誰かを倒すことで武勲を上げる。つまり、恨みも多いという事だ」
「もしかして、エヴァちゃんも昔ネギのお父さんに負けたの?」
「半分当たりで、半分外れだ。エヴァンジェリンは負けた男の息子なんぞに復讐する程狭量ではないよ」
「でも、現に襲ってきてるじゃない」
「それは、ネギの血が欲しいからだ」
「血?吸血鬼だから?」
「いや、エヴァンジェリンは一つ呪いを受けていると説明しただろう?」
「ああ、あの、なんとか地獄って奴?」
「登校地獄だ。それを掛けたのがネギの父親でな。血縁者の血液程のものがあれば、エヴァンジェリンなら恐らく解除できるだろう」
「つまり、いい加減卒業したいからネギの血が欲しいって事?」
「まあ、そういう事ではあるんだが。いくら何でも端折り過ぎだろう」
「うーん、いやなんて言うか話がヘビーだったからさ」
「まあいいが。しかし今封印が解けたら、エヴァンジェリンは確実に学園を去るぞ」
「え?何で?」
「実はな。エヴァンジェリンはネギの父親に惚れ――」
 と、あまりにも油断しきって、致死言語キラーワードを吐きだしたかけたその時、乱暴に店のドアは開かれた。
「貴様ぁっ、何を言い出す!」
「ぶっ、エヴァンジェリン!」
「エヴァちゃん!?」
 そう、そこに立っていたのはエヴァンジェリンだった。
 怒髪天を突くとは正にこの事。貴重な筈の魔力を茫々と巻きあがらせ怒りを表現している。
 流石、に、これはマズイ…?
「やあエヴァンジェリン。中々にいいタイミングだな?」
 出来るだけ内心の焦りを悟らせないように、いつもの口調を保つ事には成功した。が、
「何故、貴様が知っている?誰から聞いた?」
 闇の大魔王様には、何の関係もありませんでした。
 しかし、次の返答、具体的な人名を出せば、それはそのまま人命を差し出す事になってしまう。
 例えば、タカミチから聞いたと言えば、明日にはタカミチの通夜に出席するハメになるだろう。
 アルの存在は、エヴァンジェリンに知らせてはならない事になっているので、真実を話すわけにはいかない。
 そして衛宮士郎が“そんな事”を知っているわけがないのだ。
 ついでに、目の前の閻魔様は具体的な名前が挙がるまで許してくれないだろう。
 しかも、その事実を知っていそうな人間の名前でなければおかしい事になる。
 故に、士郎は、もっとも言い易い名前を口にした。
「がっ、学園長だ」
「チッ、あのクソ爺、年を取ると口が軽くなってイカンな。そろそろ永眠の頃合いか」
 淡々と規定事項を口にするエヴァンジェリンに、士郎は心の中で黙祷を捧げる。
 ま、殺しても死なないだろう。学園長なら。
 言ってから、ラカンという手もあったなと思い至ったが。
「だが、あの爺の墓を用意する前に、取りあえず一人消しておかねばならんようだな?」
「いやいや待て待て。落ち着いて話し合えば分かる」
「フッ、話合いで解決するなら戦争なぞ起こらんわ」
 これはダメだ。一通り痛い目みないと止まりそうにない。
「明日菜!」
「え、な、何っ」
「逃げるぞ!」
 というか、取りあえず店から出ないと明日からの営業ができない。
 明日菜を片手で引っ張り上げて、裏口に退避する。
魔法の矢!サギタ・マギカ
「おいおい…」
 退避した瞬間に、あの女、魔法の矢で裏口吹き飛ばしやがった。
 幸い一つも当たらなかったが、今夜の修理を考えると憂鬱だ。
「ちょっと、士郎さん!何で私まで巻き込まれてんの!?」
「あ、スマン。だが、あの場に残しておくのも怖かったんでな」
「でも連れて来られるよりは安全だったような…」
「…確かに」
 ほとんど全速、自動車も真っ青な速度で裏の雑木林を駆け抜ける。
「待てコラーっ!!」
 迫るエヴァンジェリンがまるでマシンガンのように魔法の矢を乱射してきやがる。
 これではまるで、あの放課後の鬼ごっこみたいではないか。
 この場合、ガンドと比べてかなりグレードが上がっている気がしなくもないが。
「よし明日菜。二手に別れるぞ。君は左手から店まで戻れ」
「士郎さんは?」
「アレの相手をする。何とか鎮めないと他所にも被害がいきそうだからな」
「だ、大丈夫なの?」
「…多分、な」
 半ば放り投げるように、明日菜を離脱させる。
 しっかり着地して、脱兎の如く逃げ出すのを見て、俺はかつて楓と戦った少しばかり開けた場所を目指す。
「ほう?逃げるのを諦めたか」
「冗談。そもそも私は逃げたのではなく、戦い易い場所へ移動しただけだ!」
 そうして、何とも馬鹿らしい発端の戦いが始まった。


















 私は、士郎さんから聞いたエヴァちゃんについての話を、ネギと喋るオコジョに説明していた。
「そ、そうだったんですか…」
「し、真祖っすか…」
 中々にヘビーな話に、ネギと一匹も覇気がない。
 ちなみに、エヴァちゃんがネギのお父さんを好きだとかってのは言わなかった。流石にエヴァちゃんに悪いし。
「しかし、真祖っつったら世界最強クラスの化け物じゃないっすか。しかもあの『闇の福音』とは…」
「なに、何か知ってるの?アンタ」
「いえね、『闇の福音』と言えば、魔法界では悪い事したら『闇の福音』が来るぞー!と言われるぐらいにメジャーな存在なんでさぁ」
「…マジ?」
「ええ、そうですよ。僕もお姉ちゃんから言われた事があります」
 どよーんと暗雲背負ったまま、ネギが答える。
「士郎さんはネギが勝つしかないってなコト言ってたけど…」
「絶対無理ですよ。だって、士郎さんだって無理だって言ってたんでしょ?」
「う、まあそうなんだけどさ…そうだ!もう一度士郎さんに相談してみようよ。何か今のエヴァちゃんだったら、士郎さん倒せそうだったわよ?」
「それ、本当ですか!?」
「うん。私が帰る時二人戦ってたから…今電話掛けて出れたのなら、何とかしたって事でしょ」
 ネギが大丈夫かなぁという目をした。隣のオコジョが何考えてるのかは、流石にわかんない。
 携帯を取り出して士郎さんの番号をプッシュした。
『どうした明日菜?』
「あ、士郎さん生きてたんだ?」
『当然だ。で、何の用だ?』
「あ、うん。エヴァちゃんの事で相談があって」
『今日は途中で話が切れたからな。直接会うか?』
「うーん、そうね。電話代勿体ないし、ネギもいるし」
『あ、そうだ明日菜。ネギの近くに、白いオコジョがいないか?』
「へ?いるけど…」
『よし、ソレも連れて来い。いや、もう時間が遅いか。私が寮の近くまで行こう』
「別に士郎さんなら寮の中入っても大丈夫だよ?皆も気にしないと思うし」
『そんなわけにはいかないだろう。取りあえず、入口までは行くから待っていろ。5分で着く』
「5分って…あ、切れた」





 結局士郎さんは、私たちが玄関まで下りた時にはもう着いていた。
 早いなんてもんじゃない。結局4分も経ってないんだから、私の全速力よりも倍近く早い事になる。
 しかも、息も切れてないんだからもう呆れるしかない。
「士郎さ―」
「げえっぇ!」
 唐突に、あれ程人前で喋るなと言ったのに、白オコジョが踏みつぶされたような声を上げる。
 そして気がついたらネギの肩にあった姿が消え、私たちから三歩離れた位置にいる士郎さんの手の中にあった。
「くくく、探したぞこのエロ妖精。覚悟は出来ているんだろうな…?」
「あっ、いや、その、兄貴っ助けてくれ~!」
「あ、あの士郎さん、これは一体…?」
 聞いたネギだけじゃなくて、私もちっとも状況に追いつけない。
「ああ、それはだな…」
 


 と、いうわけでこのエロオコジョの悪行は全て白日の下に晒された。いや、本当に全部かどうかなんて私は知らないけど。
「下着泥棒2千枚、ね。もう何て言ったらいいのやら…」
「まあ、そういうわけでコイツはネカネの元に送り返し、しかるべき処置を取らせる」
 何かもうボロ泣きで助けを求めてるけど、下着泥棒と一緒の部屋なんてぞっとしないし、特に私が救いの手を差し伸べてやるはずもない。
 でも、明らかに嘘でしょ、とツッコミ入れたくなるような話でも、ネギの心の琴線には触れたみたいで。
「あの、士郎さんっ!僕、カモ君を使い魔にします!」
「ふむ、まあネギの監督責任という事になるのなら、カモミールコレの不始末はネギ負う事になるんだぞ?」
「大丈夫です。僕、カモ君がそんな悪い事しないって信じてますから」
「あっ、兄貴ぃっ」
「カモ君っ」
 ひしっと抱き合う二人。いや一人と一匹。傍目で見ると凄くシュールだ。
 すごいバカっぽい友情を温めているこの場面で、士郎さんは思い出したように、加えてとても優しそうな笑顔で告げた。
「ああそうだ、一つだけ忠告しておくが」
「はい?」
「もしも、私の耳にコレの犯罪が聞こえてきた場合…ネカネに引き渡すまでもなく、即刻その場で3枚に卸すから、そのつもりで日々生きるように」
「ひぃぃっ」
「イタチの肉は強張ってマズかったが、オコジョの肉はどうだろうな…?」
 顔は笑っているのに、その眼は本当に本気だった事を付け加えておこうかと思う。主にネギの為に。






エヴァ「ふぅ、いい汗かいたな」
士郎「どうでもいいが…いや、よくはないんだが、魔力は大丈夫なのか?」
エヴァ「あ」

→またも献血→逆ギレ
 
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