Twitter

FC2カウンター

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリ

最新記事

最新コメント

リンク

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


検索フォーム

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
388位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
二次小説
191位
アクセスランキングを見る>>

屈折領域・裏鏡


一次・二次創作を扱っています。現在ネギま!×Fate「夢破れし英雄」連載中。

TOP > スポンサー広告 > 夢破れし英雄  第11話TOP > 夢破れし英雄 > 夢破れし英雄  第11話

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夢破れし英雄  第11話


「子供先生就任(前編)」



 それは、珍しくタカミチからウチの店に足を運んできた時の事だった。
「今度、この麻帆良学園に新任の魔法先生が着任するんだ。教育実習生という形でね」
「それをわざわざ言いに来たのか?」
「うん、まあそうなんだけど、本題はここからなんだ。その新任の先生、実は10歳でね」
「……すまない、もう一度言ってくれるか?」
「その新任の先生、実は10歳でね」
 懇切丁寧、至極真面目な表情で繰り返して下さった。
「俺は、この学園の異常性というものをまだ理解していなかったようだ」
 ぬらりひょんが学園長だったり、バカでかい樹があったり、広大な地底図書室があったり、そこにドラゴンがいるなんて事はまだまだ序の口だったようだ。
「というか、労働基準法とかどうなってるんだ」
「法律を守るなら、君もここには居られないはずだけど?」
「それが教師の言う事か。…で?わざわざそれだけを言いに来たわけじゃないんだろ?」
「うん、実はその子、ネギ・スプリングフィールドというんだけど」
「スプリングフィールド、千の呪文の男サウザンドマスターの血縁か?」
「そう。まだ幼いけど真面目で優しいいい子なんだよ」
 魔法使いと言えども10歳ならば戦闘能力は無いに等しいだろう。
 英雄の息子なんてレッテルは、必ずしも幸福を齎すとは限らない。狙ってくる敵など数え切れないだろう。
「俺の仕事はその子の護衛か?」
「そこまで明確なものでもないけど、一応気にかけておいて欲しいんだ。この学園の守りは強固だけど、何があるか分からないしね」
「分かった。そういう事なら喜んで」
 などと、安請け合いをしたのが、そもそもの間違いだった。









 その晩、店を閉め終わり、さて鍛冶屋の仕事でもこなそうか、と地下に潜ろうとした時、滅多に鳴らない電話が音を立てた。
「はい、衛宮ですが」
『あ、エミヤさんですか。私ネカネです』
 ネカネ、と記憶を辿ってみるとその相手はすぐに分かった。
 一月程前学園長の陰謀によりイギリスへ仕事に行った際、親しくなった女性の名前だ。
 そう言えば彼女の姓もスプリングフィールド。弟の世話を頼む電話というわけか。
「ああ、どうしたんだ、突然」
『あの、ネギがそちらの麻帆良学園に教師として行く事をご存知ですか?』
「ああ、今日タカミチから聞いたばかりだ。用件はその子の事かな?」
『はい、そうなんです。まだ10歳だというのに先生なんて私、心配で心配で』
「確かに非常識な話だな」
『そうでしょう!ですが、試練を選ぶことはできません。ですので…』
「私に、面倒を頼む、というわけか」
『お願いできませんでしょうか…?』
「いや、構わない。まあ、私にも仕事があるし、余裕がある時しか見てやれなくなるが…」
『十分です。本当にありがとうございます。エミヤさん程の方に守って頂ければネギも安心できますから』
「こらこら、私はそんな大そうな人間じゃない。あまり過度な期待はしないようにしてくれ」
『ふふ、すみません。夜分に失礼しました』
 こちらが返答する前に、逃げるようにして電話は切れた。

 思えば、この電話の切れ方も、悪い予感を引き起こすに十分なトリガーだったのかもしれない。













 いや、確かにネギという子を守ると約束はした。
 が、それはあくまで個人的なものであって、仕事として依頼を受けるかというとまた別の問題だ。
 タカミチやネカネという人柄に対する信頼から、守るというのも引き受けたのであって、決して普段の生活にまで影響を及ぼすような長期的な仕事まで引き受けたわけではないのだ。
「なあ衛宮君、この通りじゃ!」
 何も拝み倒せばいいというものじゃない。俺は今の生活が気に入っているんだ。
 折角喫茶店の経営も赤字を脱出して軌道に乗り始めたというのに、何故にわざわざ店を閉めなければならないのか。
「なんじゃ衛宮君。君は、将来有望な少年に力を貸したいとは思わんのかね」
「それとこれとは話が別だ。そのネギ君の手助けは、何も教師になどならなくとも出来るだろうと言っているのだ!」
 学園長からの依頼はこうだ。
『この学園に子供の先生が来る。人間的にも、魔法使いとしてもまだまだ不安な子供であるからして、どうか近くで見守ってやってくれないかの。
 その為に副担任という制度を特例で作る事にする。君には是非そこに入ってもらいたい。
 ついでに木乃香はいらんかね?』
 最後に一言でブチ切れた。
「大体だな、そんなものタカミチに頼めばいい事だろう。わざわざ私の生活を乱してまで依頼する意図が分からん」
「いや、だって、そっちの方が面白そうじゃったから?」
「何で疑問系になる!」
「まあまあ落ち着きたまえ衛宮君」
「誰のせいだと…!」
 あーマズイ。このままだと私怨の殺人者になってしまうかもしれん。
 この怒り、どう晴らしてやるべきか。
「だがのぅ、衛宮君。君、わしに借りがあるよね?」
「借り?何のことだ」
「借金じゃよ、借金」
「店の分は出張手当で返済したはずだが」
 違う違うと顔の前で手を振り、否定する学園長。
「君が最初に学園に現れた時、瀕死の重体じゃった。そして数ヶ月間ずっと入院していたわけじゃ。保険なしで」
「なっ!」
「病室も個室じゃったから中々の額になるのぅ。で、衛宮君は今すぐこの額を返済できるのかの?」
「ぐぅ、何と卑怯な」
「君からは言われとうないんじゃが」
 これは以前脅した仕返し、ということか。何ともいい性格をしてやがる。
 自分の事は棚に上げて心の中で罵倒した。つーかやっぱり食えない爺だ、ホントに。
「まあ、ちゃんと給料も出すし、一年間だけの事じゃ。今まで通り出張にも行って貰うことになるし、喫茶店の店主から教師になるだけじゃよ」
「それが、一番大きいんだがな…」
 まあ、この怪老を前にして何の策も持ってこなかった俺も悪いか。
「仕方がない。引き受けるとしよう」
「それは良かった。そろそろネギ君も到着すると思うのでな、しばらく待っておいてくれんかの」
「了解した」

















「何か込み入ってそうね」
「そやなー。知らん声やけど」
 ネギとかいうクソガキを連れて学園長の部屋まで来たのはいいけど、中から聞こえてくる怒鳴り声に入るタイミングを逃してしまった。
 でも、いつまでも学園長室の前で待ってるわけにもいかないし。コンコンとノックして、思い切って入ることにした。
「失礼します」
 中に居たのは学園長先生と見知らぬ男性。背が高くて白髪というのは凄く目立つから、私が忘れている先生という事はないはずだけど。
 何でここにいるのかしら?
 あ、それよりこのクソガキの事だった。
「学園長先生、一体どーゆー事なんですか!?」
「まあまあアスナちゃんや」
 いくら学園長先生に恩があるからといって、怒りが収まる程簡単な話じゃない。何せ、高畑先生の前でパンツを披露するハメになってしまったんだから。
「なるほど。修行のために日本で先生を…そりゃまた大変な課題をもろたのー」
 私はキッパリ無視してクソガキに離しかける学園長先生。
 あれ?何か後ろから『わざとらしい』とか聞こえたような?
 と、その小さな声に意識を傾けていたら話は教育実習とか三月までとか進んでしまった。
「ところでネギ君には彼女はおるのか?どーじゃな、ウチの木乃香など?」
「ややわじいちゃん」
 ゴスッといつものハンマーが血の噴水を作り出してるけど、今はそんな事にも、後ろから聞こえる『懲りない爺だ』なんて呟きにも構ってられない。
「大体子供が先生なんておかしいじゃないですか!しかもウチの担任だなんて…」
 怒鳴り散らしてもあんまり効果はないみたい。いつものようにフォフォフォって笑うだけだし。
 そして、大変じゃぞ、とか、ハイ、がんばります!なんて会話が済んでしまったらもうダメっぽい。
「では指導教員のしずな先生を紹介しよう」
「よろしくね」
 部屋に入ってきたしずな先生が笑顔でそう挨拶してる。
「衛宮さんも、これからよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしく頼む。お互い、学園長の思いつきに振り回される身の上だしな」
 何か諦めた笑顔に親近感が湧いた。というかこの人誰?
「それと紹介しておこう。教師以外の面で君をサポートしてくれる衛宮先生じゃ。副担任として活躍してくれるはずじゃから、いろいろ相談するといいぞい」
「衛宮だ。よろしく頼む」
 そう言って男性がクソガキに手を差し出した。二人が握手する。
「あの、もしかしてお姉ちゃんが言ってたエミヤさん?」
「ああ。ネカネから話は聞いている。大した事はできないと思うが、困った事があったら頼ってくれ」
「はい、ありがとうございます!」
 その一連の流れが、私にも外堀が埋められたのだと理解させた。
 というか、何て最悪。イキナリ道行くガキに失恋の相が出てるとか無茶苦茶言われたと思ったら何故か突然服が吹っ飛ぶし、しかもそのガキがこれから担任になるなんてっ。
 私と高畑先生とのワクワク居残り学園ライフをどうしてくれんのよぉっ。

















 幼い。それが、第一印象だった。
 伝え聞く限りのサウザンドマスターのイメージとは合致しない。
 英雄の息子なんて人生が似合うような猛々しいものは微塵もないし、まさしく子供、といった所だ。
 タカミチの言う通り、優しく真面目ないい子なのだろう。
 だがそれは、英雄の息子というポジションには不要なものだ。
 少なくとも、本人の幸せを考えるのならば、真面目というのは厄介な特性と言える。
 しかしまあ、子供が子供で在る事ができる時間というのは貴重だ。
 ただ、この学園には子供のままで乗り越えるには難易度が高すぎる敵が居るのもまた事実。
 現状、俺には2つの選択肢がある。その事を強く意識しながら、ネギと握手した。
 その手は小さく、否応なしに子供だと実感させる。
「ああそれと忘れとったんじゃが、ネギ君の住まいはまだ決まっとらんのじゃよ。しばらくは二人の部屋に泊めてもらえんかの」
「もうっそんな何から何まで学園長ー!?」
 ああ、何故か親近感。ニコニコと笑っていられるしずな先生が異常な気がするんだが、この地でそんな事を説くのはもはや無意味か。
「でもこの子かわえーよ」
「ガキは嫌いなんだってば!」
 ふむ、今のが学園長の孫、関東最高魔力を保持する近衛木乃香か。
 確かに深層に得体の知れない深さがある。だが、顕在化していない内は脅威でもない。
 寧ろ、その潜在魔力にものを言わせて体流魔力でさえ完全に制御していないようなネギの方が何倍も恐ろしい。これも英雄の血か。

 そしてそのまま教室へ赴く事へ。
 先ほどから騒いでいた近衛のルームメイトらしき子が、絶対に泊めないなどと喚き散らしている。
 だがしかし、この学園においてそれが学園長の認可してしまったモノであるのなら大抵はなし崩し的に通ってしまうのだ。間違いない。
 同情はするが、それもまた運命。…やな運命もあったもんだ。
 やがて言いたい事を言い終えたのか駆け足で教室に向かった。近衛も追随する。
 その様子を俺と同じように眺めていたしずな先生が、唐突に口を開いた。
「しかし、衛宮さんのスーツ姿は初めて見ましたわ」
「ああ、いつもはエプロンだからな。だが、学園長に会いに来る時はスーツで来るようにしている。流石に、あの格好でこちら側をうろつくと目立ってしまうのでね」
 しずな先生も、一度だけタカミチと一緒にウチの店に来てくれた事がある。
 俺はてっきりタカミチの恋人だと思っていたのだが、本人から聞くところによるとどうやら違うらしい。
 成る程、と得心してから、しずな先生はネギに向き直った。
「ハイこれクラス名簿。それよりネギ君、授業の方は大丈夫なの?」
「あう、ちょっと緊張してきました」
「ほら、ここがあなたのクラスよ」
 ネギと一緒に俺も教室を覗き見た。
 流石問題児が集められているだけはあって知っている顔が多い。
 龍宮や桜咲はこちらに気づいて軽く会釈してきた。こちらも返そう――とした時に、エヴァンジェリンと目が合う。
 その目が言外に『邪魔をするなよ』と言ってるようで怖い。
 思わず引きつった笑みが零れた。
「早く皆の顔と名前、覚えられるといいわね」
 しずな先生のその言葉に緊張が頂点に達したのか、なかなかドアに手が届かない。
 その隙に俺も必要な事を考えておく。
 まず、今回のコレはまたもや学園長のゴリ押しだと言う事だ。
 ガンドルフィーニやシャークティは内心面白くないだろう。
 表だっての反論はないかもしれないが、しばらくは動向に注意が必要か。
 しかし、学園長もここまで準備を進めていたのなら何も当日に呼び出さなくてもいいだろうに。
 そして逆にここまで用意周到ならばもう少し俺の立場を考えて欲しいものだ。
「衛宮先生も大丈夫ですか?」
「さてな。教師など初めての事だから上手くやれるかは分からない。ただ、全力は尽くそう」
 俺の答えに何故かにこやかに微笑むしずな先生。
 というか、俺はこの人の厳しい表情なんて見たことあるだろうか。タカミチはよく怒られると言っていたんだが。
 と、そこでネギがぐっと決意を固めたようだ。だが、これは絶対上にある黒板消しトラップに気づいていない。
 まあ、敢えて引っかかるのも掴みとしてはアリかもしれない。そう思って、放置してみたのだが。

 浮いてる。一瞬だが、黒板消しは確かに浮いた。
 魔法使いには自動の魔法障壁があるから当然の結果ではあるが、その程度も意識して対応できないようなのが社会に出ててもいいものなのか?
 こちらも緩いとは言え、魔術隠匿の義務があったはずだが。
 さっと教室の中を見回す。関係者っぽい奴以外で気づいてそうなのは…一人、かな。
 近衛のルームメイトと思しき少女だ。しかしこの少女、どことなく一般人とは違ったものを感じるのだが…。
 未覚醒の異能者か、潜在魔法使いなのか。
 まあ、一人程度騒いだところでどうにかなるものでもない。今のは一瞬だったしな。
 その後魔法障壁が消えた状態で面白いぐらいにトラップを制覇していったネギには可哀想だが、耐えてもらうしかないだろう。
「えー、子供ー!?」
「ゴメン!てっきり新任の先生かと思って」
 俺の方に視線が半数ほど向けられる。まあ、普通は俺の方が教師だと思うわな。
「いいえ。その子があなたたちの新しい先生よ。さ、自己紹介してもらおうかしら」
 しずな先生の声に、ゆっくりと席に戻りながらも一人の生徒が俺を見ながら質問する。
「じゃあそっちの人は?」
「この人は副担任よ。後で自己紹介してもらうからもう少し待ってなさいな」
 はーい、という返事と共に全員が席に着いた。
 ネギが教壇に立ち、大きく深呼吸する。
「えっと、あの、ボク、今日からまほ…」
 おいおい。
「英語を教えることになりました、ネギ・スプリングフィールドです。3学期だけになりますがよろしくお願いします」
 数瞬の間。後に、爆発的な歓声が上がった。姦しいなんてレベルじゃなく騒ぐ生徒に苦笑してしまう。
 早速朝倉が突撃しているが、そのマイクはどこから出した?
 と、そこで人の壁を割ってツインテールの少女…近衛のルームメイトがネギに掴みかかった。
「ねえアンタ、さっき黒板消しに何かしなかった?何かおかしくない?アンタ」
 これは、少々危機レベルを考え直す必要があるようだ。その行動力には感服する。まあ、表立って動いてくれた方が対処はしやすいのだが。
「衛宮さん」
「桜咲か」
 ひっそりと俺の背後に桜咲が近づいていた。
「貴方は何故ここに?」
「学園長にハメられた。これからはしばらくネギのサポート役だ」
 簡潔な答えに納得したのか、気づかれない程度に頷いて自分の席に戻っていく。
 その視界の端に、エヴァンジェリンの愉快そうな笑みが写った。
 今の唇を読んだか、単に耳がいいのか、とにかく事情を察したのだろう。
 しかし、今はいいとしてもネギを狙うエヴァンジェリンにとっては俺という存在は笑えるようなものではないと思うのだが。
 やがて、ツインテル子(仮)といいんちょ(仮)が取っ組み合いの喧嘩を始める。
 時間を考えるとそろそろ止めねば拙いだろう。
「静かに!私にも自己紹介をさせて欲しい」
 威圧を込めたせいか、教室は一瞬で静まり返った。スタッと席に着く。
「ネギ君のサポートとして副担任をする事になった衛宮士郎だ。授業を持つ事は無いが、勉強を教えるぐらいの事はできるので、何かあったら遠慮なく申し出て欲しい」
 どう反応していいのか悩んだ生徒を察したのか、しずな先生が音頭を取った。
「はいみんな、時間も押してるし授業にしましょう。ではネギ先生、お願いします」
 俺と入れ替わりでネギが教壇に立つ。しずな先生が窓側に立ったので、俺は廊下側に立つことにした。
 ガチガチに緊張したネギは微笑ましい。いつまでもこのままでは問題だが、その内慣れてくるだろう。
「あいたっ」
 消しゴムのかけらが当たって、ネギが周りを見回した。
 発射源は要注意人物(1)、ツインテールのあの子である。ホント、行動力のある子だ。
 次弾装填の準備を始めたので仕方なしに俺もゴムを投影する。
 おそらくエヴァンジェリンにも気づかれなかったはずだ。
 このまま授業を妨害されても困るし、これもサポートの一つか。
 発射されたゴムが空中で弾ける。
 何が起こったのか理解してそうなのは…寝ているエヴァンジェリンを除外すると、桜咲、龍宮、細目の子、茶々丸ぐらいか。
 他にも何人か気づいてそうな人間がいるが、俺がやったとまでは分かるまい。
 が、何発も連弾で発射されると流石にバレる。だって空中で音がして、方向を考えれば俺以外考えられないし。
「そこの君」
「え?私?」
「そうだ。授業妨害は慎むように」
「う…」
 それきり黙る。まあ、こういうのは恥ずかしいしな。俺は恨まれるかもしれないが。
 流石にこういう言い方をすれば誰が防いでいたかも分かるだろうし、ネギへの疑いは俺に矛先を向けるだろう。
 それ以降、授業は粛々と進んでいった。




ネギ「あれ?僕の出番は?」
士郎「もう少し待て」

士郎「借金と言えば…遠坂に三千万返すの忘れてたな」
凛「あれ?今突然何かを忘れてるような気がしてきた」
関連記事

管理者にだけ表示を許可する
« | ホーム |  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。