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一次・二次創作を扱っています。現在ネギま!×Fate「夢破れし英雄」連載中。

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ゴミ箱まとめ2


夢破れし英雄 嘘予告7~10
注意!
こちらの嘘予告集は基本的に存在しなかった話だと考えて下さい。
ところどころ採用された設定とは違う設定で書かれているものもありますし、嘘は嘘です。
ぶっちゃけ黒歴史なので、その辺を理解できない人はブラウザバックを推奨します。



・嘘予告7 BADEND


「いい加減にしたまえネギ先生! 時間跳躍など不可能だ。それより本当に知らないのか? 衛宮士郎の行方を」
「そんな、知りません。それより僕の話を――」
「もういい。これ以上は時間の無駄になるようだ。高畑先生、後は頼みましたよ」
「ええ」

 瀬流彦が申し訳なさそうに、ガンドルフィーニは振り返る事なくこの尋問室を出ていく。
 残ったのは、タカミチとネギのみ。
 怖くなるくらいの静寂に支配されている中、タカミチは椅子に座りネギに相対する。

「……タカミチが居たのに超さんを止められなかったの?」
「うん、不甲斐ない事にね。彼女たちが使う特殊弾はこと学祭中においては最強の武器だ。
 僕はもう少しという所まで超君を追い詰める事はできたんだけど……最後の最後で迷ってしまった」
「迷ったって、どういう事?」
「僕は、以前捕まった時に超君の目的を聞かされていた。だから、迷って、躊躇った」

 ネギは姿勢を正して聞く姿勢だ。

「そう、例えば。君のお父さんなら、今回は超君の側についたかもしれない。細かい事には拘らない人だったしね」
「と、父さんが!?」
「まあ、極端な例だけどね。
 超君が目指し、事実そうなってしまったこの世界ならば、僕らは魔法バレを気にする事なく思うままに力を振るえる。
 そうする事で、今まで救えなかった人々が救えるようになるかもしれない」
「じゃ、じゃあ超さんはやっぱり世界を救う為に!」
「いや、そうじゃない。世界はそれほど単純に出来ていない。
 でも、確かに超君の計画には今までより多くの人を救える可能性があった」
「……だから、タカミチは躊躇ったんだね」

 タカミチは、咥えていたタバコの火を消した。紫煙がゆっくりと消えていく。

「ネギ君。僕がここでこうした説明をしたのは、一つだけ訊きたい事があったからだ」
「え、なに?」
「君は本当に、衛宮士郎の所在を知らないのかい? 今どこにいるか、でなくてもいい。
 あの最終日、彼がどうなったのかだけでもいいんだ。何か、知らないか?」
「士郎さん? ガンドルフィーニ先生もだけど、何で士郎さんが出てくるの?」
「今、士郎は超君への協力容疑で指名手配されている状況なんだ」
「え!? じゃあ、士郎さんは敵なの?」
「いや、それは分からない。あの時、最後まで残っていた僕は知っているんだけど、龍宮君を無力化したのは彼だったようだ。ただ、その後の行方が全く掴めていない。超君たちと同じようにね」
「それって、どういう事?」
「今の所、士郎は超君の一味として考えられていて、そして実際に最後は考えを変えたのかもしれないという事さ。
 僕も、士郎なら超君の返答次第で麻帆良を裏切る事はあり得ると思っている」

 ただ、ネギは衝撃を受ける。
 修学旅行で、武道会で。彼の戦闘能力は、嫌というくらいに知っていた。
 幻想空間でのエヴァンジェリンとの戦いでこそ敗れたものの、あの破壊の惨状を見ればその強さが次元違いである事は分かる。
 その彼が敵になるというなら、仮に過去に戻っても勝ち目なんてないじゃないか。
 そうネギが考えるのも、おかしくはない。
 だから、タカミチは一つだけ助言を残す。

「ネギ君。士郎を敵に回したくないのなら、超君と会わせない事だ。決意した士郎は止められない。
だから、士郎が動く前に仲間に引き込むんだ」
「うん、でも、そんなのどうやったら……」
「一つだけ。一つだけ、士郎に伝えるんだ。超君の目的は、やり直しだと」
「え? それだけ?」
「ああ。士郎はきっと、それだけは認めるわけにはいかないから」

 タカミチは憧れているようで、しかしどこか物哀しげに苦笑した。







・嘘予告8 小太郎の処遇


 喫茶『アルトリア』は、相変わらず不定期に開店していた。
 最近では開いているのが珍しくなっているせいもあり、本格的に穴場として認知されているようだ。
 客の入りは忙しすぎず少なすぎず、士郎としては理想的な状況になっている。

 今日も、夜タカミチが来る事になっているとうっかり口を零したら夜まで働いていった明日菜を見送って閉店業務へ移っていた。
 電話がかかってきたのは、作業も半ば終わった頃。相手は詠春だ。
 修学旅行の件が終わってからまだそう日も経っていない。士郎は用件を予想しながら携帯を開いた。

「ああ士郎。今いいかな?」
「構わない」
「それでは早速本題に入ろう。君は、犬上小太郎という少年を覚えているか?」
「あの、ヴェアウルフの少年か? ネギと同じくらいの」

 士郎は思い出しながら答える。
 どうにもまた、厄介な事になりそうだと言う予感を覚えながら。

「そうだ。彼は天ヶ崎の一派に属していたものの、金で雇われていただけだし、年齢も考えて十分な反省が見られれば解放するつもりだったのだが……先日逃亡を図った」
「逃げた先は麻帆良か?」
「ああ、そのようだ。どうやらネギ君に会いに行ったようでね。
 お義父さんにも話しは通してあるが、君も発見したら保護してくれないか」
「それは構わないが……保護でいいのか?」
「ああ。実はお義父さんとの話し合いでね、事を大きくしない為に犬上小太郎を西から東への親善留学生という位置づけに据える事にした」
「ふむ、妥当だな。あの件以降西と東の緊張も高まっているし、対外的にも必要な措置だろう」
「だがな、彼が住む場所が決まっていないんだ」
「そんなもの、学園の寮に放り込めばいいだろう」
「まぁ、それはそうなんだが。君が預かる気はないか?」
「は?」
「いやなに。犬上小太郎は君にも少なからず興味があるようだし、西と親しい君が預かってくれた方がこちらにとっては都合がいいからな」

 士郎はしばし無言で考えて、一つだけ尋ねた。

「筋は通っているが、本当にそれだけか?」
「……どういう意味だ?」

 詠春の声は少しだけ上擦っている。

「具体的に言えば、近右衛門から入れ知恵されたんじゃないか、という事だ」
「……驚いたな。何故気づいたんだ?」
「いや、先日盛大に罠に引っかかったからな。疑い深くなっていただけだ」

 はぁ、とため息。先日の騒動を思い出したのか、士郎の声は暗い。
 その暗欝とした空気を電話越しに感じ取った詠春は、ことさら声を明るく張り上げた。

「まぁともかく、この件については本人と話し合ってくれ。朗報を期待している」

 プツッと切れた、いや逃げられた電話を握りしめ、士郎はしばし電話口を睨みつける。
 しかし、これが近衛翁の策略なのならば、結局なんやかんやと断り切れずに関わってしまうのだろう。
 そんな事、士郎自身も良く分かっていたから、やはり溜息が洩れる。

「……明日の準備をするか」

 喫茶『アルトリア』は、今日も平和だった。






・嘘予告9 告白




「好き、です。私も一緒に連れて行って下さい」




 デートの申し込みが呆気無く受け入れられてから、今の今まで。
 ずっと、夢見心地で正直信じられなかった。
 
 だってそうだろう。クラスメイトが一人、既にデートに誘って返り討ちにあっているのは知っていた。
 具体的に何歳なのか彼女は知らないが、彼女よりもずっと年上で、強くて、格好良くて。
 彼女にとっては、紛れもないヒーローだった。

 憧れるなという方が無理な話だったのだ、きっと。
 秘密を共有して、守ってもらって、プレゼントをもらって、心配して、でもそんなの必要なくて。
 身近な存在だなんて、そんな事は思えなかった。
 遥か遠い、本の中に出てくるような人だと、彼に背負われて帰った夜から思っていた。

 だから。本当の本当に、そんな事を言うつもりはなかった。
 彼がこの街を去る時、実際に彼女がどうなるのか、それは彼女自身にさえ分かっていなかったが、少なくとも今日この夜、決定的な言葉を口にするつもりなんてなかった。

 けれど彼女は言ってしまった。
 雰囲気に流されたのかもしれない。
 だって眼前に広がるパレートはとても綺麗で、綺麗で、でもどこか儚く感じられて。
 唐突に、衝動を抑えきれなくなってしまった。

 好きだ、というその感情に、今はもう嘘はないと信じられる。
 それが彼にとって迷惑なんだろうという予測も、受け入れていた。
 けれど期待は、どんなに理性が強かったとしても抑えきれないものだ。
 
 もしかしたら、もしかしたら。彼も、私の事が好きかもしれない。良く思ってくれているかもしれない。
 そんな期待を抱いたとして、誰が彼女を責められよう?
 願うだけなら。思うだけなら罪にはならない。罰もない。己を見つめるのは己の目だけである。

「………………」

 長い沈黙だった。
 いや、実際は数秒というところだろう。しかし彼女にとっては、数刻にも等しい時間である。
 胸が張り裂けそうだ、という表現を、今彼女は正しく理解できるような気がしていた。

 恐る恐る、目を開く。
 どんな顔をしているのだろうかと、期待と不安が入り交じった心情で、万歩を踏破する辛苦を噛み締めながら彼女は顔を挙げる。

 何と答えていいのか、困り果てているような表情だった。
 そしてその表情だけで、自分の先走った告白の結果を、理解してしまった。
 だから動けない。つい先程、あれほど滑らかに告白した口は、カラカラに乾いている。
 彼に聞こえるのではないだろうかと危惧する程に鳴り響いていた心音も、もう気にならなかった。
 
「君が本気だと言うことは、分かったつもりだ」

 その声に暖かさなどない。固く、強く、機械のようなそれ。
 けれど彼女には、確かに優しさを感じる事の出来る声だった。

 だって。その声音は、決まって彼女を守ってくれる時に聞こえるものだったから。

「だから私も正直に答える」

 ああ、涙が溢れそう。
 じわりと心が溢れ出しそうになるのを、必死に堪えた。
 本当に、必死に、必死に。崩れ落ちそうになる足に力をこめる。
 だって、涙など見せてしまったら、彼はきっと悲しむから。

 悲しんで、困って、苦しんで。それでも決して弱音は吐かない。そんな人だから。

「私は、君の気持ちに応える事はできない。君を連れて行く事はできないし、そのつもりもない」

 自分が一番悲しいだなんて思うな。
 そう、彼女は自分を叱咤した。
 
 迷惑を掛けたのは自分であり、私が悲しんだ分だけ、彼もその重みを背負ってくれている。
 だから、泣いてはいけない。悲しんじゃいけない。

 ああ、でも。それでも。
 この場から逃げ出す弱さなら、きっとあの人も許してくれる。
 いつも仏頂面で、ほとんど笑ってもくれない人だったけれど。
 私が泣きたい時は、いつも優しい人だったから。


 そうして少女は逃げ出した。
 男は石のように動かない。
 パレードの明るい景色に背を向けて、いつまでもいつまでも、見えない星を眺めていた。







・嘘予告10 その後、男たちは




 呆然と、見えない星を見上げる士郎に、タカミチはゆっくりと近づいた。

「冴えない顔だね」
「……見ていたのか」
「うん。悪いとは思ったんだけど」
「そこは嘘でも否定するのが友だと思うのだがな」
「それは悪かったね。僕も、今は少しばかり余裕がない」

 士郎がアキラに告白される、その半刻程前。
 タカミチも同じように、明日菜に告白されていた。

 奇しくも極まったり、最早運命さえ感じる星の巡りだ。
 本質的に似ていた二人は、本当にどうしようもない所まで似ていたのかもしれない。

「明日菜君に……告白されてしまってね」
「……そうか」

 そう告げるのは、ある意味反則だったかもしれない。
 けれど、タカミチも楽になりたかったのだ。
 今まで、明日菜の事に関しては散々相談していたから、士郎ならば心情を理解してくれるだろうという願いがある。
 今この状況では普段の配慮も難しいだろうが、それでも誰かに聞いてもらいたかった。

「お前の事だ、断ったんだろう」
「同じ言葉を、君にも返すよ」

 士郎とタカミチは、似ていた。どうしようもない程に。
 ただ、この問題に関して、決定的に違っていた事は。
 人を愛する資格がない、とは思っていても。
 人を愛した結果、というものを。タカミチは、未だ経験した事がないという事だろう。

「後悔しているのか?」
「ああ。後悔というのなら、後悔しなかった事などないよ」

 そもそも、明日菜が麻帆良に来た経緯も。
 今までの、明日菜に対する姿勢も。
 そしてつい先程の、告白に対する答え方も。
 何もかも、後悔だらけだ。

「でも僕は、彼女の気持ちを受け入れる事はできなかった」

 本当の愛じゃない。ただの憧れだと、幼稚な恋愛ごっこなのだと、そんな断定を除いたとしても。

「僕よりも、余程ネギくんの方が彼女を幸せにできる。だから、僕は……」
「違うな」

 鋭い断定だった。
 怒りさえ篭められた、士郎らしからぬ強い感情の吐露。

「お前は自信がなかっただけだ。自分にはそんな資格もないと言って、その逆境を越えようと思わなかっただけだ」

 ああ、確かにそれは事実なのだろう。
 資格がない、などと。そんな事は、誰にも決められる事ではない。
 本当に資格がないのなら、いずれ排除されるだけだ。資格とは結果であり、過程には一切関与しない。

 だが。

「君が、それを言うのか……! 君だって僕と変わらない! いや、それ以上に今の君はっ」
「ああ、そうだな。確かにそうだ。俺だって、もう自信なんかない。
 愛しているとかいないとか、そんな感情以前に――その前提を受け入れられない」

 タカミチは、士郎の過去を知っている。
 今まで誰を愛し、その結果がどうなったのか。
 それを、知っていた。

 だからタカミチは急激に冷めていった。
 自分と較べられるものではない、と悟ったからだ。
 その恋愛だけを取ってみたとしても、およそ人の一生が経験し得る許容量を超えている。
 
 ある意味で、それは英雄に相応しいものであるのだろう。
 伝説に残る彼らの愛は、それだけで世界を揺るがすものとなる。
 士郎のそれは、極めて限定的なものではあったが――十分に、一つのセカイを揺るがした。

「すまない。軽率だった」
「……いや、いい」

 愛する事が怖いのか。愛される事が怖いのか。

「なぁ士郎。一つだけ、参考までに聞いてもいいかい?」

 無言の首肯。互いに目は合わせなかった。

「君はまだ、彼女らを愛しているのだろうか?」

 沈黙は、そう長くは続かなかった。
 空を見上げる士郎は、強すぎる意思で応える。

「もう俺は、アイツの顔も、声も、はっきりとは思い出せない」

 アルのアーティファクトにより概略を知る事ができても、それは記憶ではなく知識だ。
 思い出では、ない。

「今目の前にアイツが現れたとして、もう一度同じように愛せるかも分からない」

 そんな事、有り得ないと理解しているし、別れこそが本懐だった。
 仮定に意味などなく、既に結果は出ている。
 だが。

「けれど、かつて彼女を愛したという事実だけは、ずっとこの胸に残っている」

 それだけでいいんだ、と。士郎は言った。
 その表情があまりに誇らしげだったから……タカミチも、何か悟ったような気分になってしまう。

「タカミチ。こういう事は、俺も苦手だ。お互い、助言なんてできる立場じゃないだろう」

 士郎の経験はあまりにも一般から外れすぎている。
 タカミチとってはある意味参考になるかもしれないが、例外とは群れぬから例外なのだ。
 参考にして上手くいくとは限らず、結局自分が悩むしかない。

 ただ、タカミチは思うのだ。
 先程の士郎のように、透き通った笑顔を見せる事ができる程に相手を思えるのなら。
 彼と彼女が辿った結末のように、相手を想った末の現実に、間違いなんてないのだと。

 だから、もう悩む必要などなかった。
 共に在る事だけが愛ではない。
 自分の境遇を捨ておいて、彼女の未来を想った末の選択ならば……例えその未来が悲劇に見まわれようとも間違いではない。

 結論を出したタカミチの表情は涼しげで、少しだけ寂しそうだった。
 タバコに火をつけ、士郎と並んで空を見上げる。


 今日二人が下した選択が、未来にどのような影響を与えるのかは分からない。
 けれど少なくとも、今この時彼らが願っているのは一つだけだ。

 『君の未来に幸あれ』、と。
 







学園祭編を想定していた嘘予告集でした。これから激動の学園祭動乱編へと入っていくので、そのおさらいとして。本当は武道会編終わってから公開するつもりだったけど、スケジュール的にここしかなかった。ゴメン。(拍手)
 

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後書きというかなんというか

過去の拍手SSはやっぱり恥ずかしいものです。
まぁ、昔考えていた構想と今の構想を比較するのも面白くはあるのですが。
ちなみに、誤字チェックと行間変更以外は全く手を加えていません。
よって、当然現行設定との食い違いとか色々あるんですけど。
この頃はまだ、ネギVSタカミチの勝敗とか士郎VSエヴァンジェリンの勝敗とかが違っていた頃の構想ですからね。
そりゃあ嘘にもなるというもの。
まぁ、これら嘘予告が学園祭動乱編への期待につながってくれれば嬉しい限りです。
ではこの辺で。来週こそは本編を更新しますのでお楽しみに。

2010.10.31 | URL | 夢前 黒人 #qiIB0A1Q [ 編集 ]


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