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一次・二次創作を扱っています。現在ネギま!×Fate「夢破れし英雄」連載中。

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夢破れし英雄  第5話


「修行前の来客模様」






 タカミチは結果として、士郎と同じ魔術使いを目指す決断を下した。
 よって、士郎を師として魔術の鍛練を始めることになったのだが、タカミチにもタカミチの生活というものがある。
 つまり、先生の仕事はそう軽々と休めるものではなく、少なくとも年度末まであと半年はあまり時間が取れない事を意味していた。

「ああ、それなら大丈夫だよ。いい別荘を知ってるんだ」

 とは、タカミチの弁であり、別荘があったからと言って何なんだ、という士郎の当然の疑問には軽く笑って受け流すだけだった。



 士郎の過去を見て決断を下すのに、だいたい一日の時間を費やしてしまった為、その日にいきなり魔術回路を起動させることはできない。
 ただ、タカミチとしては覚悟を決めた手前出来るだけ早く修行に取りかかりたかったらしく、先生という自分の仕事を嘆きながら、ならば仕事が終わった放課後にという事になった。

 士郎としては喫茶店の営業時間は正確に決まっているわけでもないし、そもそも道楽のようなものだから急遽店を閉めるぐらいの事は構わないのだが、それでも最近少しずつ増えてきたリピーターの事を考えると心情的には店を開けていたいと考えていたから都合が良かった。
 前日は一日ずっと閉めていたわけだし。あまり不定期だと客は離れてしまうだろう。
 ただでさえ辺鄙な場所にあるのだから、気を使わなければどんなにいい店でも潰れてしまう。

 そんな考えで、2時間しか寝ていないのに店を開ける事にした。
 士郎の徹夜記録は1週間なので、それぐらいでは疲れも見えない。
 何度か来たことがある客でも、いやタカミチでも普段の彼との差異を見つけることは難しいぐらいだ。
 少し遅めのモーニングセットの時間は、場所のせいもあって客がいない。
 この学園都市には仕事がない人間というのはほぼいないので、この時間にもなれば皆出勤してしまっているのだろう。
 いるとすれば、本当に珍しい無職の人間か、サボリの学生くらいなものである。
 大学の区画からも離れているから、まだこの時間に遠出してくる大学生は見たことがない。

 よって、必然的に店内はガラガラだった。
 『アルトリア』はカウンターと4人掛けのテーブル3つのさして大きくもない店だ。だからこそ一人で経営もできるというものだが。
 こう暇があると、ついつい店で使う以上に食材の下拵えなどをしてしまって困る。
 この店が赤字なのは言うまでもないが、それを助長させてしまうのは士郎のこういった悪癖だ。
 空いた時間、というものを持つことが少なかった人間だったから必要以上に何かしていないと落ち着かない人間になってしまった。
 反省はしているのだが、手が勝手に動いてしまうので始末に負えない。
 そして今日も、店を閉める間際になって下拵えしてしまった食材をどうしようかと、頭を悩ませるハメになってしまう。
 いつもなら自分の夕食・翌朝の朝食で処理してしまうのだが、今日は少しばかり多い。
 回路を開く前にタカミチにでも食わせるか、と士郎が考えていた時、丁度よく二人組の女学生が入店した。

「いらっしゃいませ」

 士郎の隙のない接客をまじまじと観察したどこか見覚えのあるような女学生は、機嫌が悪そうに口を開いた。

「意外にマトモですのね」
「? 何処か至らない点でも御座いましたでしょうか?」
「いいえ。不躾な発言、失礼しました」

 つん、とそっぽを向く癖に、カウンターの中央、つまりは士郎の目の前に腰を下ろす。
 その女生徒の隣に、二つくらいは年下だろう制服の違う女の子がちょこんと座った。
 申し訳なさそうにしている所から、どうにも苦労人の匂いがする。

「注文がお決まりましたら声をお掛け下さい」

 メニューを渡す。相変わらずムスッとしている少女に士郎は困惑を隠せない。

「貴方がこのような仕事をしているとは意外でした」
「どこかでお会いしたことがありますか?」
「ッ! アレを覚えてないと仰りますか!」

 すっごい剣幕で怒られた。そしてようやく士郎も思い出す。
 初めて魔法先生・魔法生徒と顔合わせ(というか殴りこみ)した時に、士郎が気絶させた女の子だ。

「お姉さま、他にお客さんもいますから…」

 後輩っぽい方の少女が先輩を諌める。お姉さまなんて言ってたけど血はつながっていないだろう。
 見るからに髪の色も、体格も違った。
 士郎は、他の客がカウンターではなくテーブルの方に居てくれた事に安堵する。店というより士郎の評判が落ちそうだ。

「いやすまない。今思い出した。最初の顔合わせの時に居た子だな?」
「ええそうです! 貴方に手刀で倒された高音です!」
「もう少し静かにしてくれないか。隣の子が言うように他の客の迷惑だ」

 そこでようやく周りを見回した高音は項垂れるように謝った。
 だが士郎の婉曲な表現に合わせてはくれなかったようだ。客が少なくて良かったと思うべきだろう。

「一応訊いておくが、君たちの要件は何だろうか。ただの客なのか、それとも仕事の話かね?」
「このお店、最近私たち関係者の間で話題になってるんですよ。それで今日近くまで来たから行ってみようとお姉さまが」
「つまり、ただの客ということか」

 しかし、魔法関係者の間でこの店が話題に上がるとういことは、タカミチが一役買っているのか。
 それとも先日訪ねてきた龍宮真名か。
 この店はどちらかと言うと社会人向け、というより客の年齢層が高い。
 雰囲気もメニューも、ついでに値段も大学生ぐらいでないと抵抗があるだろう。
 だからこそ日が落ちかけているこの時間には殆どの客は帰る。
 ここでは軽食が主だから夕食を食べて行く客も少なかった。

「何ですか? 私たちが客では不服だと?」
「いいや、そんな事はない。それより注文は? 門限までそう時間もないのだろう?」
「う、確かにそうです」

 そして後輩と一緒にメニューと睨めっこ。
 高音の方が即決している雰囲気だったが、後輩の方は迷っているようだった。
 その間に、最後の客が勘定を払って帰って行く。騒がしくなったからかもしれない。
 だが、士郎としては好都合だった。

「決まったか?」
「ミルクティーを」
「あ、私も同じでいいです」
「了解した。少し待っていてくれ」

 早速準備に取り掛かる。だが、例によって背中から声を掛けられた。

「でも、何で喫茶店なのですか?」
「可笑しいかね?」
「い、いえっ。ただ、魔法関係者は先生をやっている方が大半だから、何で先生じゃなのかな、とか」
「まあ、信用ならん者を生徒の側には置けない、ということだ。
 学園長は最初こそ教師に仕立て上げるつもりだったようだがな。
 とりあえず保留という形にしておいて、決が出る前にこの店を買い取ったんだ」
「教師にはなりたくなった、ということですか?」

 高音も口を挟む。何故かしかめっ面だった。

「教師なんてしていたら時間がなくなるからな。それに、私にはこちらの方が性にあっている」
「はあ。お料理がお得意なんですか?」
「趣味みたいなものだな。世界中を旅していた頃は我が儘な姉と一緒だったから、大抵の物は作れるようになった」
「その、旅行というのはマギステル・マギとして、ですか?」
「君は、マギステル・マギが麻帆良に喧嘩を売るとでも思っているのか?」
「そうは思いませんけど……」

 納得がいかないようだ。この子の頭の中では強い=マギステル・マギということにでもなっているのだろうか。

「そもそも俺は魔法使いではないしな」
「なら、従者なんですか?」
「確かに従者をしていた頃もあった。だが、今は違う」

 尤も、こちらの世界で言う従者とは少々意味が違う。だが、士郎の経験したそれは、従者というカタチに近いものではあった。

「なんだか、高畑先生みたいですね」
「タカミチ?」
「あ、ハイ。先生は能力としては十分認められているのに、呪文が使えないからマギステル・マギの資格がないらしいですから」
「私はタカミチ程偉い人間じゃないさ。 そもそも私がマギステル・マギでないのは能力の問題ではなく行動のせいだしな」

 高音が、厳しい表情になる。この学園で魔法生徒をやってるならば十中八九マギステル・マギを目指しているのだろう。
 ソレを目指すならば、悪を容認してはならない。つまり、

「貴方は、悪い魔法使いなのですか?」

 問いと、その後の行動は必然だろう。

「いいや。そもそも私は魔法使いではないのだから前提が間違っている」
「そういう意味ではありません!」
「ふむ、ならば、人を殺したことがあるかを訊いているのかね?」
「貴方は、人を殺したことがあるというのですかっ!?」

 叫ぶ高音に、オロオロと慌てる後輩。
 青く、かつての自分を見ているようで、士郎は少しだけイラついた。

「悪とは、何だと思うね?」
「決まっています。人に迷惑をかけ、己の私利私欲を満たす為に行動する人たちの事です」
「ならば正義とは? その者たちを倒すことだと?」
「違うというのですか?」

「ならば問おう。仮に、なんらかのウイルスに感染した人間がいるとする。
 数時間もすれば死んでしまう病気だとしよう。人は、アウトブレイクを防ぐ為に感染者を隔離するだろう。
 だが、それで感染者は納得できるかね? 世界から、私たちの為に死ねと言われて、それでも尚生きようと外へ出ることは、悪であると?」
「それとこれとは話が違います!」
「違わんよ。結果的にこの感染者は生きるという私利私欲の為に人に迷惑をかける悪なのだろう?」
「生きることが悪であるわけがないではないですかっ。そうではなく、その隔離した人間をも救えるように――」

「必ずしも、それが可能であるとは限らない。その感染者は発狂して抵抗を続けている。
 ならば、より多くを救うために、ソレを殺すことは悪だと思うか?」
「……はい。マギステル・マギならば最後まで助ける努力をするべきです」
「ならば、私は悪であるということだ。私は、そうやって一を捨て九を救ってきた。
 そら、こんな男がマギステル・マギになどなれるはずもないだろう?」

 沈黙、というよりは絶句だったのだろう。二人は、息をすることさえ苦しそうに、言葉を搾り出そうとして結局叶わない。
 一瞬の後に、士郎も反省した。成人もしていない『女の子』に聞かせるような話ではなかった。
 例え、どれだけの正義を心に抱いていたとしても。この世には、彼女たちが想像もし得ないような地獄があるのだから。

「いや、済まなかったな。私も少し口が回りすぎた。ほら、ミルクティーだ」

 もうとっくに出来ていたはずの一杯を差し出す。冷めてもいないし、味も落ちてはいない。
 二人は無言で口をつけた。カップから口が離れ、安堵の吐息が漏れた。

「今はまだ、正義などと深く考える必要はない。君たちがその道を進むというのなら、自ずと選択の時はやってくる」

 沈黙が流れた。二人はカップを見つめたまま動かない。
 士郎も、黙々と残飯を無くすべく下ごしらえしていた食材を調理していた。

「……そうして、貴方は殺すという選択をしたのですね」

 唐突に、高音が呟いた。その言葉に、士郎は静かに眉根を寄せる。

「さてな。その答えは、お前たちにはまだ早い」

 顔を上げた高音がどういうことだ、と視線を向ける。だが士郎はその視線を無視した。

「二人とも、ゆっくり歩いていけばいい。幸いにして、この学園は平和なのだからな」

 士郎にはもうそれ以上何を話すつもりもない。今日は少しお喋りが過ぎた。
 この街は会う者皆善人だから、つい気が緩んでしまっているのだろう。
 だから、士郎はもうこれ以上、二人に何を話すこともなかった。







 ◇








「すまない士郎。ちょっと約束を取り付けるのに苦労してさ」

 タカミチが「アルトリア」に士郎を迎えに来たのは、店を閉める直前、二人組みの魔法生徒が帰っていった30分ほど後のことだ。
 心休めるための喫茶なのに、やたらと重い話になってしまったことに士郎は大きく反省し、残っていたケーキやらサンドイッチやらを詰めて持たせた。
 どうせ残り物だからいいというのに、結局お代を置いていくあたり、親の躾が良かったのだろう。

「約束? 例の別荘とかいう奴か」
「そうだよ。この学園に真祖の吸血鬼がいることは知っているだろう?」
「ああ。まあ、真祖と言っても俺の世界とは随分その質が異なるようだけどな」
「まあ、君の世界と比べてはね」

 しかし不思議なものだと士郎は考える。
 この世界の魔法使いの平均的な戦闘力を考えた時、士郎の世界の魔術師たちと比べればその差は圧倒的だ。
 確かに、魔術が学問であるのに対し、魔法は手段でしかないのだから比べることがそもそも間違っているのは事実。
 だが、魔術の世界のトップ。真の魔法使いとこの世界のトップクラスを比べた時、先ほどとは逆の意味で圧倒的な差がある。
 この世界の魔法使いがいかに強大な魔法を行使した所で、“月落とし”さえも防ぐ魔法使いに敵うはずがない。

「それで、その真祖の吸血鬼とは昔馴染みでね。代わりに情報提供することになっちゃったけど、快く別荘を貸して貰えることになったんだよ」
「その別荘というのは一体何なんだ? その話しぶりだと何かしらの能力があるようだけど」
「うん。城をまるまるボトルシップの中に浮かべてるんだ。切り取った空間へのワープ装置みたいなものかな。そして、一番大きな要素はその別荘の中では時間の流れが違う」
「要するに、異界なのか」
「まあ、そういうことになる。あの中では、外の1時間が中の1日に相当するんだ」
「へぇ。それは凄いな」

 というか便利だ。
 確かにその「別荘」を利用できるのなら教職の合間でも修行はできるだろう。
 魔術回路の安定にかかる時間も別荘の中の数日分程度で事足りるだろう。多分。というか、安定しなかったら死ぬだけだ。

「他人の事を言えたものではないが、随分と郊外にあるんだな。真祖の家は」
「まあ、騒がしいのは嫌いだしね、彼女。女子寮に入れるってわけにもいかなかったし」
「その真祖は何年ぐらい麻帆良に住んでるんだ?」
「15年になるよ。今年でね」

 タカミチの遠い視線は何を見ているのか。
 どうやら、タカミチはその真祖とある程度親しく、真祖の事情にも通じてるらしい。

「なあタカミチ。その真祖とはどんな関係なんだ?」
「うーん、旧クラスメイト兼仕事仲間ってトコかな」
「クラスメイト、ね。タカミチの子供時代ってのも興味があるな。俺も過去を見せたことだし、今度話してくれよ。英雄と共に旅していた頃のこと」
「そうだね。なら、免許皆伝を貰ったら話すことにしようかな」
「まったく、お前は現金な奴だよ」
「ははは」

 二人、笑いながら真祖邸に向かう。これから生死をかけた修行をするというのに暢気なものだ。
 二人とも、修行の成功を信じているだけかもしれないが。


 やがて、真祖―エヴァンジェリンの家が近づくと、タカミチが真剣な声音で言った。

「士郎。一つだけ忠告しておくけど、彼女の容姿と、年齢に関しては絶対に触れないように。僕じゃ助けられないからね」
「封印されているんだろう? それでも、それ程までに恐ろしい奴なのか」
「いや、恐ろしいというか怖いというか。何にせよ女性を怒らせるべきじゃないだろ?」
「ああ、そうだな」

 士郎の脳裏に、こちらの方が断然強いはずなのに、気がつけばリンチされていた記憶が蘇る。
 まあ、姉以外だと普通に士郎よりも強かったからボコボコにされるのは日常茶飯事だったけど。
 真っ青になってブルブル震えだした士郎に脅しすぎたと思ったのかタカミチが声をかける。

「まあ、捻くれてるけどいいヤツだから大丈夫だよ。君とは案外気が合うかもしれないし」

 実際のところ、絶対に喧嘩になると踏んだから注意しておいたのだが。
 まあ、士郎のこの様子ならいらぬお節介だったのかもしれない。何を思い出しているのかは知らないけど。

 
 




 呼び鈴を鳴らす。出てきた少女は、見るからにロボットだった。
 いや、何から何までおかしいが、それ以外に言いようがない。
 士郎は物質を解析する魔眼を持っているからよく分かる。アレは有機生命体ではない。

「なあ、タカミチ。この世界は一体どうなっているんだ? この子、どう見てもロボットなんだが」
「ああ、まあね。一応、この世界ではなくて麻帆良に限定されるんだよ。ここでは麻帆大工学部作ってことにすれば大抵の不思議なものは許容されてしまうし」
「マジか。魔法何かよりよっぽど凄い気がするぞ」

 士郎が呆れたように感心していると、そのロボット――茶々丸は喋りだした。

「マスターの仰っていた来客、高畑先生と衛宮さんですね。マスターは既に別荘で待っておられます」

 そうして案内を始める茶々丸。士郎は感心しきりだった。
 ある種、ロボットというのは男の子の憧れであって、士郎も幼少時代はその例に漏れず巨大ロボットで戦う特撮モノを見ていたものだ。

「タカミチ。俺、この世界に来て一番感動してるかもしれない」
「大げさだね…」

 タカミチは苦笑する。士郎が本当に眼を輝かせているものだから、水を指すのも悪い気さえしてくるのだ。
 まあ、士郎は士郎でこんなに可愛いロボットでは戦えないな、なんて考えているからガンガン水を指してやって構わない。

「こちらです」

 それは、タカミチの説明どおり、精巧なボトルシップに見えた。見た目では、だが。
 士郎の解析魔術をもってしても、一見でその術式を把握するには至らない。
 もし士郎がこの術式全てを理解しようと思うのなら、一昼夜かけて解析に望む必要があるだろう。
 とりあえず分かるのは、タカミチが言っていたことが事実であることぐらいか。
 如何にして時の流れを遅延させているのかは分からないが、これはまさしく人工的な異界。
 実存する空間に遮断結界を張り、そこに満ちるマナを転用して一種の転移扉を作成、また、遮断により生成マナと消費マナの関係が変わり、閉鎖された空間に通常以上のマナが充満している。

 この魔術、士郎の世界で再現しようと思えば魔法使いクラスの奇跡か。
 第五次のキャスターでも可能かもしれないが、確実とは言えないだろう。
 費用対効果を考えれば、恐らく手は出さないレベルのものだ。 
 と、解析をしているうちにタカミチの姿が消えた。一瞬後に士郎の視界に光が混じり、転移の前兆であることを理解する。
 こちらの世界の転移は随分と居心地がいいのだな、と士郎はどこか的外れな感想を抱きながら、その別荘に降り立った。









茶々丸「マスターよりも出番が早かったです。これは下剋上、狙えるかもしれません」
(拍手)





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