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屈折領域・裏鏡


一次・二次創作を扱っています。現在ネギま!×Fate「夢破れし英雄」連載中。

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ガンダールヴはこうして余生を過ごす


100万HIT記念として書き下ろした懐かしのゼロの使い魔×Fate クロスオーバー
拍手でのみ限定公開してたやつ。
書いたの5年前だからクロスだと考えても設定とかは色々アレな感じ。
広告消しのために投稿



・プロローグ


 赤の聖者。
 そう呼ばれる男が、かつていた。
 その男は正しく一騎当千。
 童話のような史実を鵜呑みにするのなら…千のエルフに勝利したとも、山を一つ消し飛ばしたとも言われる。
 だがここ、ハルケギニアにおいて、その名は忌み名として扱われていた。
 彼を赤の聖者と呼び讃えるのは、敵として立ちはだかったはずのエルフたちであり。
 ハルケギニアにおいては、歴史上最悪の裏切り者として、その名を残している。
 そう、最強のガンダールヴ、そして、裏切りの騎士『エミヤ』として。










「そうか。山を降りるか」
「はい。長い間、お世話になりました、師匠」
「まったくだ。しかし、ここも寂しくなるな」
 人里離れた山の奥地、あと一つも山を越えれば竜種の巣さえもある危険地帯に、場違いな山小屋がある。
 周囲の環境は、およそ人が住みこもうなどと考える事はできない魔峡。
 小屋の中にさえ、最低限生きているのに必要な物資があるだけで、自給自足の生活を強いられている事が窺える。
 山を降りると言った少年は、久し振りに羽織るマントの重みを感じながら、背の高い自分の師匠を見上げた。
「師匠も一緒に山を降りたらどうですか?」
「いや、遠慮しておくよ。まだ私を覚えている者たちもいるだろうしな。あと10年程はイルククゥの遊び相手でも務めながらのんびりしているさ」
「ははは……」
 契約もしていない竜の遊び相手が務まるような人類は、世界広しと言えどもこの人だけだろう、と少年――ジャンは考える。
 思えば、この山に来てからは驚きの連続だった。
 目の前の師匠の、エルフよりも遥かに恐ろしい強さも。
 韻竜なんていう伝説の生き物と出会ってしまった事も。
 ――自分が、ここまで強くなれた事も。
「さて、最後に懐かしい問いをしようか」
「……はい」
 かつて。彼とジャンが、初めて出会った時の事。
 彼は慟哭する少年に、3つだけ問うた。
「その杖は、誰が為に?」
「国の為に」
「その力は、誰が為に?」
「民の為に」
 思い出されるのは、自分の無力さに泣いた夜。
 一方的な力で戦場を抑えつけた彼を、悪魔だと勘違いした、幼い少年。
 その悪魔に縋ってでも、守りたいものがあった。
「ならば、誰がお前を守るのか」
「私は、私が守ります」
 一字一句、違わぬ問いと答え。
「よろしい。では、今日を以ってお前は破門だ」
 それは、覚悟していた言葉であったけれど、それでも苦く、重いものを少年に与えた。
 優しすぎる悪魔は、もうジャンを見ていない。
 背を向け、少年の事など忘れてしまったかのように、小屋の方へと歩きだした。
 その姿が、小屋の中に消えるまで、ジャンは頭を下げ続ける。
 命と、人生と、誇りの恩人に。ただ、思いつく限りの誠意を示して。
 
 









 山を降りた少年の背には、一本の大剣がある。
 その手には、一枚の手紙を大切そうに握りしめて。
 その顔に、くっきりと涙の痕を残しながら。
 彼は、こうして一歩を踏み出していった。








 古ぼけた紙の、古ぼけた手紙は。今も大切に、コルベールの机の引き出しに眠っている。

『餞別だ。お前の進む道に光がある事を祈っている。
 
 それと。次に会う時は、友として酒を飲み交わそう』







・1話



「あんた誰?」

 抜けるような青空の下、そう目の前の男に問うた少女は、この事実を認めたくないとでも言うように睨みつけていた。
 春の使い魔召喚。次の学年に進級する為にクリアしなければならない基本的な魔法であり、儀式でもある。
 メイジにとってはこれからのパートナーを決める大変重要なイベントだ。
 しかしその難易度はそれ程高くもなく、失敗が危惧されていたのはこの少女だけだった。

 不安は的中したのか、ゲートを通って現れたのは紅い外套を纏った男。
 およそ使い魔というものは幻獣の類に限定される。下級だと特殊性のない小動物、上級だとドラゴンまでもが召喚されるものだが、人間という例は希少過ぎて教科書では習わない。
 また、男は貴族の証であるマントを身につけていない。故に、貴族ですらない平民を召喚した事になる。
 クラスメイトの嘲笑を背に受け、これを失敗としてやり直しを求めようとした少女――ルイズは、担当教員であるコルベールに申し立てようとして、しかしそれは遅かった。

「し、師匠!?」

 コルベール自身が叫び、召喚された男に駆け寄ったからだ。
 その行動に生徒一同はぽかんとその行動を理解できず、ただ見守る観客となる。

「はて、このような弟子を持った覚えはないが」
「お忘れですか!? ジャン、ジャン・コルベールです!」

 まあ、この場合一目で見抜けなかったエミヤを糾弾するには至らない。
 コルベールの容姿は彼がエミヤに破門された頃とは大きく違っている。
 その具体的部分を述べるのは酷なので敢えて省くが。

「ああ、ジャンか。見違えた……な。お前が居るという事は、ここはトリステインか。随分遠くに召喚されたものだ」
「今までどちらに……?」
「私たちの話はまた後だ。今はこの少女を優先させる必要がある」
「あ、ああ! そうでした。しかし、貴方とミス・ヴァリエールが契約するというのは……」

 そこで話が自分に戻った事で、ルイズはようやく人間を召喚した弊害を理解した。
 コントラクト・サーヴァントとは一次接触により主と使い魔の結びつきを強固にする魔法だ。魔力の伝達などは不可能だが、ラインを繋ぐ事には変わりない。
 しかしその方法、一次接触というのはつまり簡易的な体液交換であるわけで。難しい言葉を使って表しても逃げる事はできない、ようするにキスである。
 ところで、ルイズがここでキスをした場合ファーストキスになる。今まで相手がいなかったのだから当然だし、儀式をキスとして認めるつもりなど更々ない。

 しかし。しかしだ。
 貴族だろうがなんだろうが、やはり少女なわけで。乙女なわけで。
 自分の初めて、というものには憧れがあり、このような儀式で浪費してしまいたくなどない。
 だが、感情とは裏腹に、ルイズの貴族としての部分は冷静に判断を下していた。
 今までゼロのルイズと蔑まれてきた自分だ。それがたとえ平民であろうとも、使い魔なしでは体裁が悪い。
 そうして、自分に嘘をついて覚悟を決め男に近づこうとしたところで、またも出鼻をくじかれた。

「安心しろ、ジャン。私はこの少女の使い魔になるつもりはない」
「はあ?」

 怒り半分呆れ半分の声を上げたのはルイズ。サモン・サーヴァントとは本来使い魔側の合意の証だ。
 現れたゲートに飛び込むかは自己責任であり、メイジにとってはゲートから出てきたものが使い魔としての立場を拒否する事など理解の外にある。
 だが、昔からエミヤを知っているコルベールにはその判断は当たり前の事だった。
 彼を使い魔にするなどという事を認められるわけがない。
 『世界最高戦力』が、どこか一つの国につけばパワーバランスが崩れる。
 それは、災害だから人は納得できるのだ。

「ちょっと待ちなさいよ! あんたはゲートを通ってきたんでしょう? ならどうして今更拒否するのよ!」
「確かにゲートは通ってきたが、君が開いたゲートではない。現にほら、君が作ったゲートはまだそこにあるだろう?」

 確かに、使い魔の召喚が終われば消えるはずのゲートはまだそこにあった。

「な、なら、これから普通の使い魔が出てくる可能性があるっていうのね?」
「そういう事だ」

 とは言うものの、エミヤがこの場に現れたという事は、ルイズが召喚するのはガンダールヴでなければならない。
 見るからに期待しているルイズは可哀想だが、これも運命というものだ。
 “強い使い魔”という意味でなら、召喚される者はこの世界で無比の戦士になれる、この上ないものだ。
 剣一本でメイジを相手取れる程の、鍛練次第、その力の使い方次第で竜さえ滅ぼせるくらいに。
 故にエミヤは見定めなければならない。虚無の中でも最も攻撃的な、ガンダールヴの主を。
 そして、**の悲劇を止められるガンダールヴを。

「あ、来た!」

 未だ周りのクラスメイトが事態の推移についていけていない中、ルイズが叫ぶ。
 しかし入ってきたのは石だった。用心深いのはいいことだが、エミヤはこれからこのゲートを潜るであろう人物に不安を感じる。
 この反応は……少なくとも魔法は知らないに違いない。
 エミヤは、先代ガンダールヴのように楽にはいかないだろうな、と少しばかり暗欝となる。
 そしてやがて、黒髪の少年がゲートから姿を現し。

「何でまた平民なのよ!」

 ルイズが振り下ろした杖で、早速気絶していた。










・オマケ 


 表向き、風竜ということになっているシルフィードは、主人であるタバサから喋る事を禁じられていた。
 シルフィードの正体である韻竜というのは、もはや伝説とされている竜種だ。
 そんな使い魔を所有している事はタバサの力量を示すものだが、タバサはその複雑な立場からそれを知られるわけにはいかなかった。
 タバサ自身の素生だけでなく、折角手に入れた最上級の使い魔を失いたくないという思いもある。
 故に、シルフィードの正体を知られたのなら、最低限信頼できる方法で口止めを行う必要がある。

「まあ、君が言いたい事は分かるのだがね……少々手段に異議を唱えたいな」

 ここは、少しばかり星の光が近い夜空の中。
 シルフィードの背中にはタバサと口止めを行わなければならない相手であるエミヤが居た。

「仕方無かった。貴方が協力的ならばすぐ済む」
「私としては、イルククゥの正体を流布するつもりはない。そら、これで十分だろう?」
「その前に。貴方は何故、この子の名前を知っているの?」
「何だ。イルククゥから聞いていないのか。本人に聞いてみたらどうだ?」

 タバサは振り返りシルフィードを一瞥。シルフィードはしまったという感じでそっぽを向いた。

「話して」
「きゅい! 別に黙っていたわけではないのね。必要ないと思ってたのね」
「そんな事聞いてない」
「お姉さまはもう少し愛想というのを勉強するべきだと思う」
「ふむ、確かにな」
「貴方は、余計な茶々を入れないで」

 唐突に相槌を打ったエミヤに対して、タバサはギロリと注意を入れる。

「それで?」
「昔の知り合いなのね。ドラゴンの住処に平気で小屋を建てて暮らしてるような奴なのね。そして友達なのね。きゅいきゅい!」
「ドラゴンの住処に……?」

 タバサが疑いの視線を向ける。

「まあ、そんな所か。詳しくはジャン……コルベールにでも聞けばいいだろう。アイツは昔私の家で修行していた事があるからな」
「あのガキがあんなハゲになるとは思わなかったのね。可哀想なのね」
「言ってやるなイルククゥ。まあ、私も驚いたがな」

 見ただけでは気付かなかった、とエミヤとシルフィードはタバサを置き去りにして懐かしそうに会話を交わす。

「エミヤとは久しぶりなのねっ。突然居なくなったから心配してたのね」
「それはすまなかったな。そろそろ『周期』になるのでね、世界を旅していた。しかし、あの時は君も悪いぞ。半年も姿を見せなければ、連絡のしようもない」
「私より長生きしてるんだから細かい事言うんじゃないのね。お堅い年寄りは嫌われるのね」
「年寄り?」

 タバサが思いついたように口を挟む。

「む。確かに見た目に反した時を刻んできたが、年寄り扱いされる程耄碌したつもりはないぞ」
「貴方は、人間ではないの?」

 無視してイルククゥとの会話を続けていたエミヤに、タバサが強引に質問を投げかける。

「さて、な。かつては人間だった。この答えでは不服かね?」
「意味が分からない」
「知らぬ方が幸せな事もある。子供が余計な争いに顔を出すべきではないな」

 子供扱いに、タバサがむっと怒る。表情は変わらないから、エミヤには伝わっていないかもしれないが。

「そろそろいいだろう。私はイルククゥの事は誰にも明かさない。君も、私の情報を秘匿する。それで問題はないのだろう?」
「信用できない」
「ならば誓おう。私のかつての主に、な」

 真剣に厳かに、抗い難い魔力を以って、エミヤは宣誓した。


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更新お疲れさまです。
ゼロ魔とのクロス面白かったです。続きが気になる内容でした。
それとネギまの続きも気になります。
大変でしょうが続きをお待ちしております。
これからも応援していますので頑張って下さい。

2014.06.07 | URL | 風魔小次郎 #- [ 編集 ]

更新ありがとうございます!

これはこれで続きが気になりますね。

ネギまの方も楽しみにして待ってます!

2014.06.08 | URL | ななななし #- [ 編集 ]

更新お疲れ様です、待ってました。

そして、次回更新、待ってます。

2014.06.09 | URL | NoName #- [ 編集 ]

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2015.01.26 | | # [ 編集 ]

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2015.06.07 | | # [ 編集 ]

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2015.07.13 | | # [ 編集 ]


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